【カワイの独り言シリーズ】カワイと牛丼


 高校生の時にお腹が減ったらとりあえずここへ行こうなんてお店はなかっただろうか?
 高校生といったらお金がなく選択肢は必然とマックやモスなどのファストフードやガストやドンキなどのファミレス系など安くて長居できるお店になってくる。高校生の私にとってそのお店の一つが吉○家の牛丼だった。吉野○といったら第3の故郷といっても過言じゃないくらい通っていた。

 当時この○野家の牛丼が20世紀で人類が作り出したもっとも素晴らしい発明品であることを信じてやまなかったカワイ青年17歳。価格、味、提供スピード、お腹満足度、お手軽さなどなど全てにおいてカワイシュラン五つ星を獲得したことは当時あまりにもカワイ界隈で有名でした。それにしても高校生の時ってなんであんなにいつもお腹が減っているのだろう?いつもの学校帰りいつもの○野家でいつもと同じ店員さんに牛丼を頼む、基本友達がいない男カワイは学校帰りにいつもひとりぼっちで吉○家さんに行ってました。
 
 カワイの中で人類にこのことを知らない霊長類はいないと思うが念のため本当に念のため吉野○の牛丼の注文の仕方について説明しよう。普通に牛丼を頼むがここに吉野家的注文の仕方がある、例えば『牛丼 並 ネギ抜きで』と言ったら牛丼に玉ねぎが無しで盛り付けてくれ逆に『ネギだく』は玉ねぎ多めで『つゆだく』と言ったら汁多め、他にも『つめしろ』『赤多め』などなどたくさんの用語があります。ここで普通に『牛丼 並 玉ねぎなしで』と言ったらいいじゃんと言う方がいると思うがそれは違う。この吉野家の用語をさりげなくすらっと言うスマートさと『俺、こんなマイナーな用語知ってますからぁ〜』『めちゃめちゃ吉○家さんに通ってますからぁ〜』と言う一方通行な常連感がたまらないからわざわざ使うのである。本当は汁多めが好きじゃないのにこのドヤ感を味わいたくて『牛丼 並 つゆだくで』なんてよく言ったもんよ。
 そんな牛丼用語もずっと使っているとだんだん物足りなくなってくるそこで何を考えたのか当時のカワイは新しい牛丼用語を作ることにした。ここで俺がビシっっとかっこいい牛丼用語を使ってそれが流行れば俺が牛丼の最先端所謂牛丼のパイオニアになれる!!と息巻いたカワイ青年はめちゃめちゃ新しい牛丼用語を考えキャッチーでいてわかりやすくしたしみやすいんだけど特別感がでるそんな用語を作るんだい!!考えに考えこれだぁ!!っと言える一つの答えをだし意気揚々と学校帰りにいつも吉○家にいきいつもの店員さんにこう言った。

 『牛丼 並 肉だくで』

 ・・・・・決まった。『肉だく』って言葉はさすがに誰も出ないだろう。キャッチーでいてそれでいて特別感があり親しみも覚える。これが全国的に流行ったら俺が牛丼界のレジェンドにこの瞬間なったっと思った。がしかしその瞬間いつもの店員さんが無表情でキッチンに向かってこう言った

 『牛丼 大盛り 一丁』

 そうか、肉だくって大盛りのことか・・・・・

 注文を頼み1分、大盛りの牛丼がカワイの前に運ばれてきた。一口食べてみる。あれ?紅生姜を入れてないのにこんなに牛丼ってしょっぱかったっけかな?と思ったらこれは俺の涙が入っているからか『涙のつゆだく一丁』大人の味ってちょっとしょっぱいんだな。

 それからいつも通っていたその○野家さんに行きづらくなったのは言うまでもない。

 〜本日の教訓〜
 あっそうだ、牛丼はテイクアウトにしよう。

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