営業許可取って無くて民泊やってるやつら全員に言いたいんだけど『やるならちゃんとやれや』

 始まりは20:30の一本の電話からだった。

 女性『今日2名今から泊まれますか?』

 電話越しの声の調子で明らかにこの電話をしている日本の方が泊まるわけではなくおそらく代理で電話でかけていることがわかった。私は宿泊する方の名前を聞いた
 
 女性『・・・・・・・ジェシカさんです。』

 日本語が話せない海外の方が代理で日本人の方に電話をしてもらうのは珍しいことじゃないが、問題なのはこの女性とジェシカとの関係性だ。

 女性『道ばたで困っていたので宿を探してあげた。』

 とりあえず、この女性と話していまから30分以内にやすべえにくること、2名の海外人女性の方たちであること。そして、20:30に宿がなくて困っていることがわかった。7月の札幌はいつも暇なやすべえも平日でさえ満室になるほど忙しい。うちもたまたま当日キャンセルがあったから2ベッド空いていたのだ。それから15分後ほどしてジェシカさんがやすべえにやってきた。

 ジェシカ『ここやすべえ?』

 開口一番にでた話し方でどのくらい怒っているかわかる。一目でわかる焦燥感と疲労感。そして、なによりも怒り、ものすごい怒り。幸い怒鳴る、罵声を言う方たちではなかったが怒っている。会話する声で分かる怒り。冷静に怒る一番怖いタイプ。とにかく速やかにチェックインをすませベッドに案内したあと

 ジェシカ『Wifi教えなさい』

 きてからずっと怒っているあまりにキレすぎていて彼女になにがあったのか?かも聞けない状況だった。テーブルに座り紅茶を飲み一服し落ち着いた彼女たちにようやく聞いてみた。彼女たちから聞いた話しをかいつまんで話すとこうだ。
 
 ・数ヶ月前に民泊サイトのAirbnbを使ってとあるマンションの一室を予約した
 ・そのマンションのその部屋に行ったところドアが閉まっていて鍵がかかっていて誰もいない。
 ・ベルを押しても誰もでない。
 ・連絡もつかない。
 ・そうこうしているうちに夜の20:00。このままここにいても外で寝るだけになるのでたまたま歩いていた女性にお願いして今日の寝床だけでも探してもらうようにお願いした。

 そう、このたまたま歩いていた女性が最初にやすべえに電話した人なのだ。そして、彼女らはやすべえにたどり着いたのだ。
 だからずっと不機嫌だったし怒っていた。そりゃー見知らぬ土地で日本語話せなくて一回も来た事ない札幌で予約していたマンション一室(土地勘がないところのマンションの一室をみつけるのは同じ日本人でも大変なのに)行ったらドア閉まってて誰もいなくて、気付いたら夜、今夜野宿するかもしれないって状況なら普通怒るよね。誰構わずに怒りたくなるよね。
 彼女と話していると『あなたのせいじゃないのにごめんなさいね。』と謝罪してきた。すごいいい人たち。

 が、話しはこれで終わらない。ここから彼の登場でまた一悶着起きたのだ。

 ちょうどそんな話しをして彼女たちに笑顔がみえてきた22:15頃。突然やすべえの玄関を開けた男性

 男性『今日、Airbnbで予約した人がここにきたって聞いたんできたんですけど』

 まずお前は誰だ?開口一番意味が分からないから説明しろと彼の話しを聞いたら
 ・ジェシカたちが泊まる予定だったAirbnbのホスト(マンション一室のオーナー)の友人であること。
 ・そのホストから連絡を受けてジェシカたちを迎えにきたこと。
 ・車できたからいますぐいきましょ。

 これでようやく落ち着いたジェシカが再度ヒートアップすることになる。この男性にとにかくキレる、キレる(そりゃそーだ。のほほんと迎えにきたよん、さぁ〜いこ〜よぉ〜♪なんて言っても火に油を注ぐようなもんでしょ)男性は英語が話せないので通訳をお願いされて、
 
 ジェシカ、英語でキレるカワイに。
 
 カワイ、日本語で柔らかく男性に伝える。

 男性、日本語でカワイに説明。

 カワイ、英語でジェシカに説明。

 ジェシカ、さらにキレる英語でカワイに。

 という私的にかなり厳しい状況になること30分以上。

 ジェシカ『ホストに電話しろ』

 男性にジェシカが詰め寄った。

 男性が2回ほど電話してもそのホストは電話にでない。

 ジェシカ『ホストから電話くるまでどこにも行く気はしないし、そこに行く気もない』

 この迎えにきた男性はおそらく甘くみていたのだろう。ジェシカを車で送ればおしまいと、彼は私に

 男性『ちょっと時間がないので・・・・』

 結局、ジェシカは迎えにきたその男性の車に乗らずにやすべえに1泊。そして、そのホストから連絡がくるまでずっとカフェのテーブルで起きていたのだった・・・・・・・・・・・・





 長くなりましたが、2日前にあった話しです。本当はもっと長くて、もっといろいろありましたが、これでも大分まとめて書きました。
 私がこの男性から聞いて『マジでありえねぇー』と思ったのはこのホストはいま東京にいるということです。つまり、部屋を所有していて部屋余ってるから小遣い稼ぎでAirbnbやーろおっと♪みたいな感じでやったんでしょ?。札幌で部屋貸ししてんのになんで本人は東京にいんの?別にあんたが東京にいてもいいんだけど、管理人みたいに誰か人をおいとけよ。誰もいないそのマンションのドアにシリンダー錠みたいのがあって予約が完了したらその番号を教えるみたいなシステムなんでしょ?一度もゲスト様に顔を合わせないで人もおかないでそれでよく『札幌滞在を楽しんでくださいね』なんて言えたもんだね。おめーさんからも言い分はあるだろうし、ちゃんと道順とか鍵のこともつたえましたーなんてつまらん言い訳するだけだろ?そんなこと聞いてねーし、言い訳にもならねんだよ。どんなにいい道順の説明しても、困ったらここに電話してくださいね♪なんて言っても今回みたいに泊まるゲストさんが日本語もわからない海外の方だった場合こうなるよね。俺がいいたいのはお前のどんなに素晴らしい道順とか鍵システムの説明をしてもそれが泊まる側に伝わらなかったらなんの意味もないし、責任はつねにホスト側にあるってこと。いつも責任者が滞在しているやすべえでさえなんかしら不測な事態は起きるんだから。管理人もいないただ箱だけかしているところはなおさら不測な出来事に対処できないよね、出来ようがないよね。今回みたいに到着できないトラブルや近隣住民とのトラブル、騒音、ゴミの問題はおきるよね、しかもそこに管理人がいないならなおさらでしょ。無法地帯。言ってしまえばやりたい放題。泊まった人以外にその泊まった人が人を呼んで宴会することも可能だし、なんでもできちゃうでしょ。
 逆におまえさんが海外にいったときにこういう泊まる予定だった場所行ったら鍵が閉まっていて状況になったらどうするんだろうね?しかも治安が悪いところだったら命に関わるぜ?マジで。ジェシカさんが最後にいった言葉をお前に教えてやろうか?

 ジェシカ『日本ってわるいやつといいやつ半々ね』

 初めて日本にきてくれた海外の方にお前のせいでわるいやつって印象もできたんだよ。それ忘れんな。俺はこの言葉がわすれらんねーよ。一人の人間にそういう印象を与えてしまう恐れもあること忘れんなよ。友人がやすべえに迎えにきてるってことはホストのお前うちのことしってんだろ?このブログもどうせみるんだろ?別に隠す必要もないから言うけど、お前にいってんだよ、お前に!!

 そして、せっかくだからこのホストだけじゃなくて、こんな風に民泊してるやつら全員に言いたいんだけど

 『やるならちゃんとやれや』

 今回みたいなことがあると、せっかく日本にきてくれて札幌に観光できてくれてた海外の方たちが札幌で泊まったのに今日泊まるところのマンションにいったら誰もいなくて入れなくて野宿しました。なんて最低だろ?お前らがただ単純にその人から個人的にむかつかれるのなら別にどうでもいいんだけど、そうじゃねーだろ。その人からしたら札幌の宿、いや札幌全体がそういうところなんだって思われるだろ。こういうのがこの先増えてったらヤバいよ。いや現に増えてってんだけどさ。

 いいか?こんな風に民泊やってるお前ら。いま国のほうで民泊についていろいろ議論しててボーダーライン作ってるところでいまさら俺個人的に民泊についてはどうとか、旅館業法に則ってないとか、うんなこと言うつもりはさらさらないんよ。そこは国が決めたその決まったルールにしたがえばいいだけさ。問題なのはこういうことをやっているやつらがたくさんいるってこと。お前らは部屋が余っているからお小遣い稼ぎに♪とか楽してお金もらいたいとか思っているかもしんねーけど、この仕事で生活してるやつ、命かけているやつらもちゃんといるんだよ。そんな片手間で最悪のサービスをするやつらと一緒の業種として扱われたくないね。この際、合法とか違法とかの前にせっかくきてくれてあなたの宿泊所を選んでくれて泊まるわけだからちゃんとその予約に責任をもってください。賃金という対価をゲスト様からもらってるんだからその対価に似合ったサービスを対価としてあげようよ。それは少なくともマンションの前まで行ってもドアに鍵が閉まっていてベルを押してもだれもでてこなくて野宿させそうになることじゃないはずでしょ?

 泊まった人も楽しんで泊まる。
 泊めたほうもありがとうございました。またきてくださいねという双方が気持ちいい関係にしてこうよ。

 最後にお前等にもう一度いうぞ?

 やるんだったらちゃんとやろうぜ?』


 (※身バレ防止のためジェシカは仮名です。

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